ちょこちっぷ
その次の日からあたしは
あっさり自分のクラブに
行かへんくなった。
毎日汗かいて
ボール追いかけてるんも
楽しかった。
ボールがリングに触れんと
網に吸い込まれる感覚も好きやった。


でも、それって先輩と
分かり合えることなんて
絶対になくて
バスケ頑張ってたんも
県で選抜で選ばれて
先輩とおんなじ
全国レベルになったら
可能性あるかも
って思ったからやし、
結局あたしは
選抜選ばれることもなければ
学校のレギュラーに
入るんもやっとで、
毎回レギュラー落ちしたら
どうしようって考えてた。


だから本の中にこもることにしてん。
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