見つめられて
麻酔
「これは、神経を取らないとだめだね」
 レントゲンを見ながら、先生は、アシスタントに麻酔の準備をさせる。
「怖いんだね」
 どれだけ痛い思いをしなければならないのだろうと、私は泣きそうになった。
「表面麻酔を塗ってあげよう」
 その後に、注射で麻酔を打たれた。

 おかげで、削られても痛みは感じなかった。
 ふと目を開けると、あれ? この先生、こんなにハンサムだったっけ?と思った。
 仕事、好きな人なんだな、と思った。
< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop