愛は魔法を超えるかも☆
おやじが画策したんだ、

俺が珍しく彼女が気になっているのを知って、

利用したんだ。

そんな手に乗るかよ。

「…ざけんな…そんなことできるかよ。」

「隣の部屋で女は催眠状態に入ってるはずにゃん。

 やらないならずっとこのままですにゃん?

 この女は過去の扉の中で閉じこもってしまうことになるんにゃ…

 ぼっちゃんが未来を選択して扉を開けるにゃ…」

かわいそうな純玲さん。

俺のせいで人生を弄り回されることになってしまった。

俺が、もっとマシな術が使えたら、

覚悟ができたなら隣に行くにゃん。

あ~畜生むかつくんだよ偉そうに、

「にゃん、にゃん、にゃん、うぜえよ!」

俺は腹立ち紛れに後ろからビアンを蹴っ飛ばしてやった。

「うにゃんっ!」

と声を上げ

ポンっと黒猫の姿に戻ってしまった。

「態度がでけえんだよ。」

そう言い残して、となりに移動した。

後ろでギャーギャー言っているみたいだけど、

知ったことか。

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