愛は魔法を超えるかも☆
はあぁ、

参ったな、やったことがないわけじゃない。

ただ、成功したことがない。

「おやじ、どういうつもりだ、 彼女を実験台にする気か?」

「お前、彼女に特別な思いがあると見たんだが?」

「ど。どうしてっ」

「未来を見たからだ。」

「この娘はお前にとって特別な存在になる。」

「え?」

「見せてやればいい、それがお前にできるならな?

 失敗はできないぞ、覚悟してやれ。」

「知ってるだろ、おやじ、俺が一度も成功してないこと?」

「このままでいいというのか?」

昏睡状態の彼女、

静かに胸が上下して、生きていると主張する。

「おやじ、頼むから…」

「私はこの女になんの義理もなければ、思いもない、

 このままで構わないんだ」




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