愛は魔法を超えるかも☆
「やると思いましたにゃ。」

「相変わらずドジだなEARTH。」

俺は大事に抱えて持っていたものをそっとすみれさんに注いだ。

俺はうっかり純玲さんの意識を引っ張ってしまったのだ。

俺が持っていたのは彼女のの意識。

「大丈夫かな?」

「まあ、そんな長い時間じゃなかったからな、

 ただ、」


「ただ?」


「元のように戻れなくなったな。

 まあ、予想通りだ。

 お前も見ただろう、彼女の未来。

 どう転んでも、幸せになれない星の下にあったんだ彼女は。」

「まだ、もう一つ未来が残っていたはず。」

「お前が関わった未来だったな。」


「そう俺。彼女の人生を狂わせた。」

「あのあと、男はやはり記憶をもうひとりの女に移していくんだ。

 そして、さっきのものと大して変わらない未来になる。」


死んでしまうということか?





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