愛は魔法を超えるかも☆
「大地さん、私って働いてなかったんですか?」


大地さんは一瞬びっくりした顔してから、


「行ってたよ。ただ、今の状態じゃあ仕事できないだろうから、

 病休届け出しておいたんだけど、気になる?」


「あ、そうか、何も覚えてないんじゃあ仕事できないですよね。」


「仕事、したくなったの?」


「あ、なんか何も思い出せないし、

 こんな状態じゃあ、大地さんにも申し訳ないし、

 会社、傍まででも行ってみようかな、

 なにか思い出せるかもしれないし。」


「そうだね?明日でも行ってみる?」


「うん。いいの?」


「行ってみたいんでしょ。一緒に行くよ、時間作るから。」


「うん。ありがとう。」



なんとなく気嫌が悪そうな顔をする大地さん。


今の状態がいいと思っているのかしら。


なんとなく、気持ちがずれてしまったみたいでさみしい

やっぱりやめるって言おうかしら。


大地さんには笑っていて欲しい。
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