愛は魔法を超えるかも☆
どうしてもって言うわけじゃなかった、

ただ、

何かに呼ばれているような気がした。

それが何なのか確かめたい。

私の記憶の欠片はそこにあるのかもしれない。


電車に揺られながら、

大地さんの横顔を盗み見る。

少し困ったような表情は、未だに変わることはなかった。

私が見ていることに気づいた大地さんが、

ようやく笑ってそして口を開いた。

「純玲さん。俺、すみれさんに隠してたことがある。」


「え?」

「純麗さんは俺の恋人なんかじゃない。

 君が記憶がないことをいいことに、嘘をついてたんだ。」

「は?」

「君は失恋して死んだんだ。」

「死んだ??」
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