愛は魔法を超えるかも☆
大地さんはは今までのこと話し始めた。

その内容は、想像もいかないことばかりで、

理解できないことばかりで、


「…私はつまり、存在していない未来の人間てこと?

 もうひとりの私は、違う場所にいて今日死んでしまうの?」

「違うんだ、君はここに居る君は確かに純玲さんなんだ

 ただ眠っている間に、

 未来の君の意識を連れてきてしまったために

 それまでの君の意識は眠らされたままなんだ。」

「何言ってるかわからないわ。でも…
 
 自分に違和感があった。

 何も思い出せないと思ってたけれど

 本当の私は眠ったままなのね。」




私たちはある駅に降りていた。

駅は通勤ラッシュ前、

学生たちが、

楽しそうに会話をしている


無言で二人ならんで、

ベンチに座る私たち。

「何か飲む?」

不意に話しかけられて

私はブンブンと首を振った。



「もうすぐ5時ね。」

「そうだね。」

「私はどうなるの?」

「たぶん、君の意識が目覚めるはず。」

「わたしはどうなるの?」

「大丈夫何もないよ。記憶が戻って元の純玲さんに戻る。」




 
< 87 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop