愛は魔法を超えるかも☆
まるで、魔法にかかったように

動けなかった。


どのくらい時間がたったのだろうか。

ホームに電車が入ってくる。

周りにいた人達がざわめきとともに吸い込まれて、

あたしも動こうとした


その瞬間ふ


わりと何かに包まれた気がした。


「何?」



ああ、消えるってこういうことか…


切ないような虚しいような痛みが胸を走る…


忘れてしまうの?

何もかも?

ねえ大地さん

あたしだって

思い出せなくて不安だったけど、

あなたと一緒にいて幸せだったのよ…


馬鹿だなあたし、

なんで彼にそう言ってあげなかったんだろう…






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