オレと君とガンプラと
春。
別れと出会いの季節。卒業したと思ったら、入学はすぐやってきた。
桜はもう散りはじめてて、木がさみしい。
桜にかこまれた、春日堀牧高校の前に1台のハイヤーがとまった。
中から黒ずくめの男が数人出てきて、正門まで長い道をつくり、ザッとかまえ、
「いってらっしゃい!若!」とさけんでいる、なんとも桜に似合わない景色をつくった。
すると中から金髪・ピアス・シルバーアクセなどをまとって、乱れた制服を着た男子高校生が出てきて、
「むかえの時間に遅れんなよ」
と言って歩き出した。
「ああぁ、ちょっとちょっと、何なんですかあなたたちは!」
春日堀牧高校の校長が校舎から走ってきて、男子高校生たちを指差した。
「いますぐ撤去してください!これから入学式なんです!近隣の方にご迷・・・・ん?」
脂汗をながした、50代後半の校長は、メガネをおしあげて男子高校生を見つめ、
「きみはここの生徒か。見たことないな。あっ、新入生なのか?」
と、顔をしかめて聞いた。
「おまえ!伊月さんにタメ語つかってんじゃねぇよ!」
「やめろ、斉藤、校長には手ぇだすなっていわれただろ」
男子高校生の後ろで、黒ずくめの男たちが言いあいをはじめた。
「伊月・・・?君が、羽田くんの息子さんかね?」
校長の脂汗が多くなる。
”伊月”は笑って、
「そうですが、何か?」
と、言った。
別れと出会いの季節。卒業したと思ったら、入学はすぐやってきた。
桜はもう散りはじめてて、木がさみしい。
桜にかこまれた、春日堀牧高校の前に1台のハイヤーがとまった。
中から黒ずくめの男が数人出てきて、正門まで長い道をつくり、ザッとかまえ、
「いってらっしゃい!若!」とさけんでいる、なんとも桜に似合わない景色をつくった。
すると中から金髪・ピアス・シルバーアクセなどをまとって、乱れた制服を着た男子高校生が出てきて、
「むかえの時間に遅れんなよ」
と言って歩き出した。
「ああぁ、ちょっとちょっと、何なんですかあなたたちは!」
春日堀牧高校の校長が校舎から走ってきて、男子高校生たちを指差した。
「いますぐ撤去してください!これから入学式なんです!近隣の方にご迷・・・・ん?」
脂汗をながした、50代後半の校長は、メガネをおしあげて男子高校生を見つめ、
「きみはここの生徒か。見たことないな。あっ、新入生なのか?」
と、顔をしかめて聞いた。
「おまえ!伊月さんにタメ語つかってんじゃねぇよ!」
「やめろ、斉藤、校長には手ぇだすなっていわれただろ」
男子高校生の後ろで、黒ずくめの男たちが言いあいをはじめた。
「伊月・・・?君が、羽田くんの息子さんかね?」
校長の脂汗が多くなる。
”伊月”は笑って、
「そうですが、何か?」
と、言った。