オレと君とガンプラと
「見た?朝の新入生」
「ハイヤーの?」
「うん。暴力団っぽいの」
「見たよ。つか、ほんとにあんなのがいるんだな」
「オレもびっくりした」
朝の伊月たちのことは、すぐ学校中に広まって、2,3年生も新入生も、その話で盛り上がっていた。
「増田さん・・・?は、見た?朝の人」
「え?あ、ごめんなさい、見てない、な・・・・」
知らない人に突然話しかけられてびっくりした朱鷺は、苦笑いをして答えた。
「ね、増田さんて、かわいくない?」
「目おっきいよね~」
朱鷺はそれを聞いて、ますます緊張して、小さくなった。
「あ、ごめんね、いやだった?」
「ううん、こっちこそゴメンなさい、緊張してて」
「そっか~、ウチ、長田ミカっていうの。よろしくね」
「あたし、佐田アキラ!よろしくね!」
またびっくりしたが、今度は笑顔で
「あたし、増田朱鷺。よろしくね」
と答えた。
「トキって、鳥のヤツの?」
「うん。漢字がむずかしいやつ」
「知ってる~!書けないけど~」
よかった。友達ができた。
朱鷺は中学のころ、人見知りなせいか、友達ができにくく、高校でも友達ができるか心配だった。
しかし、ミカもアキラも、朱鷺の”本当のこと”を知ってしまったら、どうするだろう。
朱鷺は、
オタクだった。
アニメ、バッチこーい!の。
「ハイヤーの?」
「うん。暴力団っぽいの」
「見たよ。つか、ほんとにあんなのがいるんだな」
「オレもびっくりした」
朝の伊月たちのことは、すぐ学校中に広まって、2,3年生も新入生も、その話で盛り上がっていた。
「増田さん・・・?は、見た?朝の人」
「え?あ、ごめんなさい、見てない、な・・・・」
知らない人に突然話しかけられてびっくりした朱鷺は、苦笑いをして答えた。
「ね、増田さんて、かわいくない?」
「目おっきいよね~」
朱鷺はそれを聞いて、ますます緊張して、小さくなった。
「あ、ごめんね、いやだった?」
「ううん、こっちこそゴメンなさい、緊張してて」
「そっか~、ウチ、長田ミカっていうの。よろしくね」
「あたし、佐田アキラ!よろしくね!」
またびっくりしたが、今度は笑顔で
「あたし、増田朱鷺。よろしくね」
と答えた。
「トキって、鳥のヤツの?」
「うん。漢字がむずかしいやつ」
「知ってる~!書けないけど~」
よかった。友達ができた。
朱鷺は中学のころ、人見知りなせいか、友達ができにくく、高校でも友達ができるか心配だった。
しかし、ミカもアキラも、朱鷺の”本当のこと”を知ってしまったら、どうするだろう。
朱鷺は、
オタクだった。
アニメ、バッチこーい!の。