センセイと一緒【完】
「やったね、鈴! これでしばらく隣同士だよっ」
「……そだね」
「なに? そのどうでもよさげな返事。あたしは鈴のこと、こんなに愛してるのにっ」
言い、和泉はがばっと鈴菜に抱きつく。
キャーッと周囲から黄色い歓声が上がる。
ハハと鈴菜は乾いた笑い声を上げ、はぁと息をついた。
なんだか騒々しい毎日になりそうだが、それくらいの方が直樹のことを考えずに済むかもしれない。
鈴菜は和泉の体を引き離しながら、少し笑った。