センセイと一緒【完】




今、鈴菜は自分の方を見ようともしない。

一体何があったのか。

鈴菜に確認しようにも、鈴菜の近くにはいつも和泉がいるた、聞くことができない。


直樹は目を開けて、教壇の向こうの黒板を見た。

来月は修学旅行だ。

……これは最後のチャンスなのかもしれない。

もっと距離を縮めて……そして、想いを伝えたい。

直樹は決心し、両手を拳に握りしめた。



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