センセイと一緒【完】
……見ると。
既に時計は22時を回っている。
鈴菜はさーっと青ざめた。
こんなところを見つかったら大目玉だ。
「急いで電気消せっ、隠れろ!」
言葉とともに電気が落とされる。
突然の暗闇の中、鈴菜は呆然と辺りを見回した。
他の皆は慌てた様子で手近にあった掛布団に身をくるんでいる。
……見ると、鈴菜の周りの掛布団は全て取られてしまって一つも残っていない。
どうしよう、と思ったその時。
「……!!」
ぐい、とものすごい力で横から腕を引かれ、鈴菜は敷布団の上に転がった。
驚く鈴菜の体の上に、ばさっと布団が掛かる。
強く頭と腰を抱き寄せられ、鈴菜は息を飲んだ。
……これは、まさか。