センセイと一緒【完】




「……っ!」


ぐいと直樹の手が鈴菜の後頭部を掴んだ。

……そして。

熱い吐息とともに、柔らかいものが鈴菜の唇に触れた。

その感触に鈴菜は目を見開いた。


……キス、されてる?


呆然とする鈴菜を。

直樹の腕がさらに強く抱き寄せる。

そして唇が外されたあと、掠れた声が耳に忍び込んできた。


「……鈴菜」


その声に、鈴菜は体の力が抜けるのを感じた。

何が起こっているのかわからない。



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