センセイと一緒【完】
「色目使うなって言ったでしょ!? なんであんたはっ……」
と叫びかけた浜田さんを、他の女子生徒が慌てて止める。
鈴菜はなすすべもなく呆然とそれを見ていた。
「浜田さん! 騒いじゃダメッ」
「もう就寝時間過ぎてるから、騒ぐと先生が来ちゃうよっ」
女子生徒たちの言葉に、浜田さんははっと我に返り、息をついた。
キッと鈴菜を睨み、口を開く。
「……今日はもう遅いから仕方ないわ。でも……」
「……」
「絶対に許さないから。覚悟しときなさいよ?」
言い、浜田さんは自分の布団へと戻っていった。
……叩かれた部分が、痛い。
鈴菜は頭を押さえながら、呆然と浜田さんを見つめていた。