センセイと一緒【完】
鈴菜は粘土を捏ねながら、昨日の夜のことを思い出していた。
……今でもまだ信じられない。
あれは幻だったのだろうか。
それに……浜田さんの言葉。
短時間にいろいろなことがありすぎて、鈴菜はその衝撃からまだ立ち直れていない。
キスされたことを思い出すと……
思わず顔が赤くなる。
……けれど。
直樹には彼女がいるはずだ。
なのになぜ、自分にあんなことをしたのか……。
よくわからない。
嬉しい反面……困惑する。
彼女がいても他の女の子にキスする、というのは……
どういうことなのだろうか。
とそこまで考えたところで、鈴菜はふと柊史の言葉を思い出した。