センセイと一緒【完】




「和泉っ!?」

「ちょっと待ってな、鈴!」


和泉は部屋を飛び出し、廊下へと出た。

そして鈴菜の部屋のドアをドンドンと殴るように叩いた後、部屋に押し入る。

和泉は部屋に入った途端、大声で怒鳴った。


「浜田っ!!」

「……!」


突然のことに驚いた女子生徒たちが、布団から顔を出す。

和泉は顔を出した浜田さんの布団をはぎ、ぐいと胸元を締め上げた。

……その、般若のような表情。

なまじ顔が綺麗な分、迫力が増す。

和泉は唇を歪めてうっすらと笑い、浜田さんを睨みつけた。


「……何してんの?あんた」

「……っ」

「鈴を外に締めだしてあんたは高みの見物? いい御身分だね?」



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