センセイと一緒【完】




その玉のほとんどが籠に入っている。

尚哉の尋常でない投球に気付いた他の教員達が、慌てて尚哉に玉を回し始めた。

尚哉は渡された球をまるで機械のようにポンポンと投げていく。

命中率90%以上という驚異的な投球に、鈴菜はぽかんと口を開けた。

命中系の競技が得意とは知っていたが、まさか玉入れまで得意とは。

鈴菜の横にいた茶髪の女子生徒も、呆けたように尚哉を見ている。


「……ってかあれ、反則じゃね?」

「……そうだね……」


二人は思わず顔を見合わせた。

そして結果は、教員チームの圧倒的勝利に終わった。


< 274 / 294 >

この作品をシェア

pagetop