センセイと一緒【完】
「で? 白崎のところは何をするんだ?」
「今のところ予定しているのは、プラネタリウム。機材によっては映画上映になるかもしれないけどね」
実に文化祭らしい真っ当な感じだ。
真っ当な出し物に、真っ当な授業に、真っ当な教師。
自分とは全く正反対の尚哉に、柊史は前から何とも言えない胡散臭さを感じていた。
生徒たちは全くそんな印象を持っていないようであるが……
……この男には何かがある。
それは柊史の直感ではあるが、和泉もなんとなくそれは気付いているらしい。
はっきり聞いていないのでよくはわからないが……。