センセイと一緒【完】
「びっくりした。……すごく可愛い」
「……っ」
「芹沢が君を大事にするのもわかる気がする」
と直樹が言った、その時。
鈴菜はぐいっと横から腕を引かれ、つんのめった。
引いたのはもちろん和泉だ。
「ハイ、そこまでー。やっぱあたしの目に狂いはなかったね。完璧なメイドでしょ? 笠原」
「……芹沢?」
「さぁ鈴、戦場に行くよ。まずはこれを持ってね?」
と和泉に言われ、渡されたのは。
黒い画用紙で出来た簡単なメニューブックだった。
ぱらり、と開いた鈴菜の目に飛び込んできたのは。