センセイと一緒【完】
「ばれたか」
「……っ」
「森下さんのウェイトレス姿。すごく可愛かったから、つい、ね」
言い、くすりと直樹は笑う。
鈴菜はカッと頬を染め、俯いた。
直樹の顔が正面から見れない。
顔を真っ赤にする鈴菜に、直樹は笑いながら言う。
「ああいう格好、似あうね、森下さん」
「そ、そうかな……」
「清楚な感じというか、純粋な感じというか。……って何言ってんだろうね、俺」
直樹はくすくす笑い、写真に視線を戻した。
鈴菜も慌てて作業に戻る。
……胸が、ドキドキする。
直樹に褒められたことがとても嬉しい。
なんでこんなに、嬉しいんだろう。
鈴菜は頬を染めたまま、作業を続けた。