センセイと一緒【完】




鈴菜は慌てて笑顔を作り、顔を上げた。


「な、なんでもないよっ」

「なんでもないって顔じゃないでしょうが……」


和泉は心配そうに言う。

……親友。大切な幼馴染。

昔から、鈴菜は和泉にだけはいろいろなことを相談していた。


「言いなよ。……何があったの?」


和泉の言葉に。

鈴菜はゆっくりと、重い口を開いた。



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