愛鍵


「あっれぇ~?愛川さんじゃぁん!!」

「久しぶりっ!学校に来ないから心配したんだよ?」

「そうそう。愛川さんのいない学校はつまらないよねぇ~」


女の子達はニヤニヤしながら、あたしの逃げ場を塞いでいく


「愛川さん、今暇だよね?」

「あ、あたし...お母さんに買い物を頼まれてるから...」

「はっ!?」


女の子達の目つきが冷くなる


そう

蛙をみる蛇のごとく...


「てめぇはあたしらの言う事を聞いてらぁいいんだよっ!!」


女の子達のリーダーである子に腕を頼まれ、人通りの少ない裏道に連れて行かれる

爪が食い込んで、腕からは今にも血が出そう
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