甘い××の、その後に。 love you,baby☆
「で、先輩。眞緒ちゃんのことなんですけど」
改まった口調で、先輩はハル兄に向き直った。
「今夜、眞緒ちゃんのこと借りようと思ってたんですけど……いや、もらっちゃおうかと思ってたんですけど、オレ」
先輩の言葉に、ハル兄の眉根が寄った。
「先輩ってほら、昔からあんまり感情を表に出さない人だったじゃないですか。
冷静でしっかりしてるって言えば聞こえはいいかもしれないけど。
生徒会室に押しかけてくる女の子に対しても曖昧っていうか、そのせいで勘違いしちゃう子もいたり」
「……そうだったか?」