甘い××の、その後に。 love you,baby☆
残ったあたしとハル兄は、その体勢のまましばらく無言で。
「あの、ハル兄……どうしてここにいるの?」
ゆっくりと顔を上げて、最初の疑問をつぶやくと。
「……行くぞ」
「え?」
くるりと向きを変えながら、あたしの手を握るハル兄。
ぎゅっと、痛いくらいの力で。
「ど……どこ行くの? てか、あたしの質問は?」
「いいから。ついて来れば分かる」
「え? え?」
早足で歩き出したハル兄の後を、
しっかりと繋がれた状態のあたしは、必死で追いかけるしかなかった。