甘い××の、その後に。 love you,baby☆
「置いてきた?」
「……うん」
事情を聞いて、相変わらずのおっちょこちょいさ加減にあきれる。
「ケータイの意味ないだろ、それじゃ」
「うん……でも、」
「でも?」
「……ハル兄から、メールも電話もなかったでしょ? ……だから最近、本当にケータイの意味がなくて……」
「……」
消え入りそうな声に、栗色の頭を見下ろす。
小さな肩がより小さく見えて、オレはイラつく気持ちを静めるように息を吐き出した。