甘い××の、その後に。 love you,baby☆
「……これからオレん家に行くから」
「え?」
きょとんとする眞緒の手を引いて、夜の道を歩く。
秋風の冷たさが、今の体には心地いい。
家の玄関にたどり着いたときには、オレの気持ちも熱もだいぶ落ち着いていた。
「ほら、牛乳」
「あ、ありがとう」
冷蔵庫から取り出した牛乳をグラスに注ぎ、眞緒に手渡す。
そのままキッチンに立ったオレは、半端だった料理に取り掛かった。
対面型のキッチンから見える眞緒は、ソファの上でそわそわしている。
どうして自分がここにいるのか……
いや、どうしてオレとここにいるのか分からない。
そんな顔をしながら。