甘い××の、その後に。 love you,baby☆
それを覚えていたオレは、今日、地元へ戻ってくる前にジュエリーショップへ立ち寄った。
もちろん、眞緒へのプレゼントとしてシルバーリングを買うためだ。
「……」
「おい、眞緒?」
指輪を見つめた眞緒は、未だ無言で固まっている。
「19歳のっていうやつ、やっぱり違ってたか……?」
もう一度たずねると、
「……ううん。合ってるよ」
そうは言うものの、また黙る。
……ひょっとして、
悩んだ結果、ごくシンプルなリングを選んだのがまずかったか?
「ごめん。何かこう、飾りが付いていたほうが良かったか?」
たずねると、眞緒の肩がくすくすと震えた。