甘い××の、その後に。 love you,baby☆
大学を卒業するまでの4年後か、もっと先か分からないけれど。
「とにかくもう、お前を離すつもりは無いから」
「……うん。あたしも。離れるつもり無いから」
鼻先を合わせて、小さく笑う。
「仕方ない、起きるか」
「うん」
体を起こしかけたオレに、小さなカラダが抱きついてきた。
「ダメだっつーの、そういうことしては」
「んー……」
「ほら、離れる」
「あと少しだけ。……ダメ?」
……お前な。
その上目づかい、案外、小悪魔か?
「……ちょっとだけな」
「……うんっ」
くしゃっと崩れたその笑顔が、愛しくてたまらない。
このまま東京に連れ帰ることができたなら……なんて考えながら、抱きしめる腕に力を込める。
「――なあ、眞緒」
「……うん?」
今みたいに、毎朝笑ってろよ?
いつか、オレの隣でずっと。
「なあに? ハル兄?」
それにしてもオレは、
何回言うんだ、この言葉。
「……好きだ」
耳元でささやくと、
「あたしだって……大好きだからねっ」
眞緒はもう一度、嬉しそうに微笑んだ。
FIN