甘い××の、その後に。 love you,baby☆
「眞緒ちゃんみたいな子、初めてだなぁ、オレ」
――ぽんぽん。
頭の上に降りてきた手のひら。
「気をつけて帰りなよ?」
「あ、は、はい」
戸惑うあたしに声をかけた先輩は、
二次会参加メンバーの群れに混じっていった。
その姿をぼんやりと見送って、駅に向かう。
お酒のせいなのか、なんなのか。
電車の窓に映る自分のほっぺが、ほんのり赤い。
「村瀬先輩、か……」
ぽつりと漏れた名前に自分でびっくりして、赤いほっぺをぺちぺちと叩いた。