気がつけば愛でした
「社長とは半分だけ兄弟なんだよ」
「半分?」
「つまり、異母兄弟ってやつ。」
なるほど。それで半分なのか。
ってことは、先代社長は高柳の父親って事になる
高柳も社長の息子だったのか。
「静奈ちゃん、この事は秘密にしておいてくれないか?いずれ知られるだろうが、今はその時期ではないから。」
「はい、もちろんです。誰にも言いません。」
「ありがとう。」
安心したように社長は微笑んだ。
それから社長はお見舞いだというフルーツを置いて帰っていった。