気がつけば愛でした
「なぁ友香。俺達はもう終わってるんだぞ。」
「……そうね」
「お前がモテようが俺に彼女がいよういまいが関係ないだろ」
冷たく突き放す高柳に友香は膨れる。
「関係あるわ…」
「ない」
「ある!私はまだ律が好きだもん。」
友香は睨むように高柳を見つめる。
高柳は思わずため息が出てしまった。
実は電話があった時から何となくそれは感じていたのだ。
「…よく言えるな。俺を振ったのはお前だろ」
「それは…あの時は…やりたいことがあったし…」
「で?それに満足したからまたやり直そうってか?」
フッと笑う。
本当に友香は変わっていない。
「ふざけるのも体外にしろよ。お前とやり直すつもりはない」
「…さっきの子?あの子と付き合ってるの?」
「…違う。」
「なら…」
友香の言葉を遮って高柳は立ち上がった。
「悪いけど、お前とやり直すつもりはないから」
高柳は冷たく突き放し、その場を後にした。