気がつけば愛でした
関わってしまいました
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「ご迷惑をお掛けしました。」
ソファーの上で謝る静奈に高柳は冷ややかな目線を送る。
「覚えてないの?昨日の事。」
「う…、ハイ…。」
「何で俺の家にいるのかも?」
「ハイ…。」
呆れた声だ。
もう、理由なんてどうでもいい。静奈は一刻も早くここから出たかった。
「酔っていて覚えていません。ただ、ご迷惑をおかけしたのだなということは予想つきます。申し訳ありませんでした。それでは私はこれで!」
早口で謝り、静奈は鞄を掴んで立ち上がる。
その足は足早に玄関へ向かう。