気がつけば愛でした
インターホンが鳴り、玄関を開ける。
「お帰りなさい」
「ただいま」
なんだか新婚さんみたくてくすぐったい気持ちになる。
高柳も同じことを思ったのか、照れたように笑った。
高柳は先にシャワーを浴び、2人で夕飯を囲む。
静奈は社長との話が心にあでたが、高柳はいつもと変わらない。
夕飯が終わり、コーヒーを入れてソファーに座る。
隣に座った高柳が静奈の頭をポンポンとした。
顔を上げて見上げると、高柳がジッと見つめてくる。
「何かあったのか?」
「え?なんで?」
ドキッとして聞いてしまう。