気がつけば愛でした
静奈は大きくため息をつく。
「やっぱり嫌か?」
「呆れてるんです!」
静奈がムッとしたように言うと、高柳はキョトンとした顔になる。
何で男って…。
「私は律が営業マンだろうが副社長になろうが興味ないです。」
「興味ないって…、それはそれでなんか悲しいんだけど…」
「だって本当だから。私はあなたが何になろうが変わらず好きだもの」
「へぇ…」
「あ…」
勢いあまって告白してしまった。
ニヤニヤした高柳が見つめてきて、恥ずかしくなって高柳の胸に顔をうずめる。
「ありがとうな」
高柳は静奈を優しく強く抱きしめた。