気がつけば愛でした



「本当に大丈夫?」

「律…」



高柳はソッ静奈に顔を近づける。



「2日ぶりだけど、俺はもう静奈不足なんだけど」



悪戯っ子のような瞳で静奈を見つめる高柳に赤くなってしまう。



「私だって…本当は…」
「本当は?」



高柳の親指が静奈の唇に触れる。

それだけでドキドキして言葉が続かない。


誰か来るかもしれない2人っきりのこの空間が気持ちを煽る。



「俺に会いたかった?」
「会いたかったよ、凄く…っ…」



最後の言葉を奪われるようにキスをされる。


初めは軽いキスなのに、少しずつ深さを増してくる。



< 303 / 348 >

この作品をシェア

pagetop