気がつけば愛でした



「まぁ…」



秘書課は社長に同行しないかぎり、めったに残業にはならない。

だから何だっていうの?


「じゃぁ、仕事終わったら俺んちに来い。」

「は!?」



今…何て言った!?

俺んちに来いだぁ!?



「何で!?」



目を丸くして聞く静奈に、高柳はニッコリ微笑む


「アンタの忘れ物、返してやるよ。」



そう言って、やっと来たエレベーターに乗って降りて行ってしまった。



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