気がつけば愛でした




唇から、触れる指先から、目線から。



高柳の全てから、言葉にしなくてもその思いは十分に伝わっていた。



熱いキスを交わし、唇が離れる瞬間に高柳が呟いた。



「愛してる」




本当に一瞬で




小さな小さな声だったけど



高柳の言葉は一瞬でこんなにも満たされる。



見上げると照れたような優しい瞳。






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