気がつけば愛でした
「ふふっ。本当、社長は高杉さんには勝てないわね。」
「そうですね」
コッソリ耳打ちしてくる貴子先輩と笑う。
社長はパソコンの上で頬杖をついて拗ねた表情をする。
「高杉はつまんないなぁ~。よし!もうお昼にしよう!」
「あと五分あります。」
「堅いこと言うなよ。飯奢るからさ。」
「本当ですか、社長!?」
貴子先輩は目をキラキラさせている。
「あぁ。だが、社食な。」
社食と聞いて貴子先輩はあからさまにガックリしていたのだった。