恋涙
色んなことを考えているうちにまた病室のドアが開いた。




幼なじみの秋人だった。



秋人は私を見るなり「頼むからもう勘弁してくれよ・・・。」ってベットに顔をつけた。



泣くくらい心配させてたんだ・・・ごめんね。




秋人は本当に心配してくれていた。


目の下にはひどいクマが出来ていて、少しやつれたように見えた。





秋人は私が握りしめてるお守りに気づいた。


「助かったのは、そのお守りのおかげかもな。」




秋人が笑う。





「ねぇ、このお守り本当に私の?」




私は直球に「記憶が無いんだ。」と言えなかった。



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