恋涙

彼の夢、私の夢


「高校・・・行きたいです。」


私の言葉に跡部先生も笑顔だった。



「だけど、今から勉強しても間に合わないんじゃ・・・。」


それが心配だった。



「絢香は陸上の県大会と、テニスの県大会で個人、団体とも出場してるだろ?それから読書感想文と福祉作文で表彰式にも出席したよな?」



「まぁ・・・はい。」



「あと何かあったっけ?」



「えーと・・作曲コンクールもありました。」



「合計で在学中に賞状何枚取った?」



「9枚です。」



「それなら推薦でなんとかなるかもしれない。」




その先生の強い押しで、私はある女子高の推薦を受けることにした。




校内推薦では3人の推薦枠のところを20人が希望したため、もうダメかもしれないと思ったが何とか本試験まで行くことが出来、無事に高校に推薦で合格することができた。





私立ももちろん受けたが、全部女子高を希望した。



もう、誰かを好きになったりしたくなかったから。




私立も公立もランクは落としたものの、私はすべての高校に合格することができた。
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