恋涙

二度目の出会い


私は高校三年生になった。



受験も考えるようになって、私の日課は朝早く学校に来て、職員室の隣の部屋で朝学習をすることだった。



その部屋は基本的に私しか使ってなくて、朝の職員会議のためにたくさんの先生が通っていた。




そのたびに分からないところを質問できるから、その場所はとてもお気に入りだった。





受験は東京のある大学の教育学部を受験することにした。



それは今の学力では到底合格ラインには届かない。



私は予備校に入塾し、勉強に没頭した。





高校の受験勉強ができなかった分、大学受験を頑張ろうという気持ちで。




その大学は推薦やAOでの選抜はなく、一般入試の一本勝負だった。



だから小論文の添削をする先生は必要なかった。




必ず一人担当の先生がつくでしょう?



その届を私は提出しなかった。




勉強さえしてればいいと思ってた。








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