恋涙

検定の合格発表の日。


私は友達と一緒に結果を見に行った。


結果はPC準備室の前に貼り出される。



無事に自分の受験番号があり、私たちは詳細の点数を先生に聞くためにPC準備室に入った。



「失礼します。」



教室には先生一人しかいなかった。



「どうした?」


「検定の点数聞きたくて。」



先生はファイルから点数の書かれている紙を取り出して私たちに点数を教えた。




「ありがとうございました。」



私たちが教室に帰ろうとすると、先生が私を呼んだ。



「及川さん。」



先生がまた違う紙を取り出すのを見て、友達は大事な話でもあるんだろうと、先に教室に帰っていった。




「これ。」



先生が私に渡したのはある大学のAOのエントリーシート。



「なんですか、これ。」


「ん?AOのエントリーシート。」



「それは見ればわかります。どういうことですか?」


「受けてみないかなぁと思って。どうせだったらチャンスは多い方がいいでしょ。」



「それはそうですけど・・・。これ、書いたらどうすればいいんですか?私、一般受験だったから担当の先生いないですよ。」



「俺に見せてくれればいいよ。」



私は先生に勧められた大学の受験を考えてみることにした。
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