恋涙

幼なじみ


気がつけば私たちは何年も一緒にいた。




あの公園で遊ぶうちに、幼なじみと呼べる友達は増えていった。





結稀の他に秋人、柚也兄、咲、樹里。





もちろん私が会えるのは夏休みや冬休み、春休みなどという長い休みの時だけ。





特に夏休みの前はすごくわくわくしてた。




休みが近くなると電話がくるんだ。


「何日にこっちにくるの?」って。






その電話の声はいつの間にか低くなって、それだけ長い間一緒にいるんだな、と思ったことがある。




あの高い可愛い男の子の声は年を重ねるごとに低い男の人へと変わっていったんだ。






その一年一年ごとに違う声を、私はいつまで覚えていられるんだろう?




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