恋涙
卒業
その日の夜、先生からメールが届いた。
今日は話が中途半端になっちゃってごめん。って。
大学生活はきっと楽しいはずだし、自分の頑張らないように頑張れって。
最後には明日会えないかもしれないから念のため言っておく。卒業おめでとう。って書いてあった。
そのメールを見たとき、一年間の想いが一気に涙になった。
本当に卒業するのか。
もう先生と放課後話しをすることもなくなる。
そう思うとやっぱり寂しかった。
そのメールに対して私がどんな返信をしたのかは覚えていない。
でも、きっと先生に対する感謝の気持ちを伝えたと思うよ。
本当に本当に先生にはお世話になった。
感謝してもしきれないくらい。
高校生活最後の年があんなに輝いていたのは先生のおかげだった。
自分がこんなに頑張れたのも、いつもいつも先生がそばにいて背中をおしてくれていたから。
今でもずっと変わらず感謝してる。
先生のことが大好き。
だからこそ卒業するのが怖かった。
先生にあえなくなるのが怖かったんだ。