恋涙
「俺、樹里に告白されたんだけど。」
その言葉にどんな言葉を返していいのか分からなかった。
「・・・へぇ・・、良かったじゃん。樹里、結稀のこと好きだって言ってた。」
結稀は何も言わずに私を見てる。
会話が無くなるのが何となく怖くて、私は間を置かずに話し続ける。
「で、どうするの?女の子にモテていいね。私のことは女として見れないって言ってたもんね。樹里ならかわいいし、いいんじゃない?」
私の一方的な会話も限界だった。
話せば話すほど追い詰められていく。
「俺・・・俺、お前のことが好きだけぇ!だからそんな風に言うなよ!」
予想もしてなかった告白。
三つの恋心が混乱していた。