恋涙
光の先は・・・現実の世界。


家族が心配そうに私を見てる。


ここはどこだろう?


私、何をしてたんだろう?





あぁ・・・そうか。私、心臓の手術したんだ。


助かったんだ。


戻ってこれたんだ。



生きてるんだ・・・。



どれくらい私は眠ってたのかな。




あの声の主はお父さんかな・・・お母さんかな・・・。





ずっと呼んでてくれたのかな・・・。



「ごめんね・・・疲れたでしょ。」



意識が戻って、私が最初に言った言葉。




恐怖から解放された安心感からか、不意に涙が溢れた。







< 4 / 366 >

この作品をシェア

pagetop