恋涙
「久しぶり。」
結稀が私の隣に座る。
「うん。話ってこの間のことだろ?・・・って言っても四ヶ月も前のことだけど。」
結稀は座ったかと思ったらまた立ち上がってシーソーに横座りをした。
「私ね、好きとか正直分からなかった。だから樹里にも結稀のこと好きじゃないって言っちゃったんだ。樹里はそれで結稀に告白したんだと思う。」
結稀は黙って聞いている。
「私は樹里を裏切ったり出来ない・・・。」
そこまで言って私は泣いた。
今日はクリスマスイブ。
一番苦しかったクリスマス。