恋涙

「久しぶり。」


結稀が私の隣に座る。




「うん。話ってこの間のことだろ?・・・って言っても四ヶ月も前のことだけど。」




結稀は座ったかと思ったらまた立ち上がってシーソーに横座りをした。




「私ね、好きとか正直分からなかった。だから樹里にも結稀のこと好きじゃないって言っちゃったんだ。樹里はそれで結稀に告白したんだと思う。」





結稀は黙って聞いている。



「私は樹里を裏切ったり出来ない・・・。」





そこまで言って私は泣いた。




今日はクリスマスイブ。






一番苦しかったクリスマス。
< 47 / 366 >

この作品をシェア

pagetop