恋涙
私の突然の「好き。」は自分自身もちょっと驚いた。
でも、自然に出た自分の素直な気持ち。
ずっと・・・ずっと一緒にいた彼を
私はきっとずっとずっと好きだったんだ。
気付くのは遅かったけど、それでもこれが私たちの一歩。
まだそれは確かな愛じゃないかもしれない。
子どものおままごとみたいなものかもしれない。
それでも、今一緒にいられればそれでいい。
そう思った。
結稀は少し驚いて、ちょっとだけ微笑んでこう言ったんだ。
「そんなこと昔から知ってる。」